池田満寿夫の芸術を語る上で欠かせないエロス。
『エロスと創造のあいだ』(ヨシダヨシエ著・‘86展転社)のヨシダとの対談の中で「(抜粋)…裸体画はアカデミックな世界では氾濫しているが、キュビズムの視点を通ったセザンヌ、ピカソ以降のモダン・アートの世界で裸体画の範疇は小さくなってると考え、あえて裸体をテーマに選んだ…」と語っている。改めて初期から晩年までの作品の中の女性たちは、動きはあるが無表情で匂いも感じない。
今展は池田満寿夫の初期から晩年までの様々な手法・スタイルで描いた裸体画と、画廊がセレクションした3人の現代女性作家を組合わせたオマージュ企画となります。
マンゴ 1976 リトグラフ 580×450
【池田満寿夫】(1934~1997)/1960~1980代のドライポイント、メゾチント、リトグラフ、写真など10点
語りかけるヴィナス | ヴィナスの死 | マンゴ | アップル | 顔の中の女 |
わたしうれしい 2015 ドローイング 399×267
【成田朱希】(1966~)/新作、彩色ドローイング、春画など10点
花火 | 春琴抄 | 盲目の渦 | ワタシノセカイ | アップル |
池田満寿夫へのオマージュⅢ病院マリア 2016 コラージュ・インクジェット・胡粉・パール粉・顔彩
【さかもと未明】(1965~)/池田満寿夫へのオマージュ作品、版画家として本格デビュー展。10点
レントゲン帽子2サイケデリック | 池田満寿夫のオマージⅢ 病院のマリア | 午後の祈り | 横たわる男 あるいは 反抗 | 或る版画家の横顔 |
黒い真珠 2016 銅板・リトグラフ・手彩色【小林美佐子】(1985~)/池田満寿夫へのオマージュ新作、近作など10点
見知らぬ背中 | 志向する魚 啓示 | 思考する魚 夢想 | 黒い真珠 | 二粒の黒い真珠 |