門坂流へのオマージュⅡ  作田富幸

a face of drops-4 -K氏に捧ぐ- 2018
銅版画雁皮刷り板に張り付け、手彩色、ビュラン、ガラス球、沖縄光るほたる球 270x200x70㎜

 【コメント】

門坂さんの思い出
「なぜビュランなのか?」聞いたことがある。なぜならエングレーヴィングは銅版画の技法では最も困難な、いわゆる“歯が立たない”からだ。答えは、「腐食液とか使うと逆に失敗する。こっちの方が気楽だからね。」というものだった。以前、松明堂ギャラリーでの渡辺千尋さんとの対談の時だったか、ビュランのデモンストレーションを見せてもらったが、いかにもスルスルと楽にビュランを走らせていたので驚いたことがある。
そういえばデューラーのエッチングって下手だったなあああ。