池田満寿夫美術館「池田満寿夫ライブラリー」に行ってきました。
~7/23迄ですが、是非いろいろな方に観て頂きたい大変面白い企画です。
池田満寿夫は、おそらく日本で一番 ”本=BOOK” との関わりが多い(それも圧倒的に!)多いアーティストであるでしょう。
周知の通り『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞(同名の映画も大ヒット)、専門の小説家でない者が受賞することは当時(1977年)、かなり話題となり多くのメディア(TV,新聞、ラジオ、週刊誌等々)に登場し、作品以上に池田自身が有名となりそのライフ・スタイル(ぼさぼさの長髪、擦り切れたジーンズなどのファッションセンスも含め)などは多くの若者に支持されました。
美術誌から一般雑誌まで依頼された仕事は池田自身への取材だけでなく、ライフスタイルを紹介するエッセイ、有名な作家たちの小説挿絵、新旧の作品を使用した本の装丁(有名デザイナーが行うだけでなく自身でも装丁デザインを担当することも良くあった)など、”本”に関わる仕事は、池田本人ですら不可能な程の圧倒的な仕事量をこなしていましたが、それは仕事としてだけでなく(下記、展示パネルのことば参照)池田自身が本に関わる仕事が、本当に好きであった何よりの証拠であると思います。
*下記画像は、美術館からの許可を得て撮影・公開しております。無断借用はご遠慮ください。
池田満寿夫美術館HPより「池田満寿夫ライブラリー」