「アイチのチカラ!展」 愛知県美術館 2013.11.29~2014.2.2(山田純嗣)

2012年の当画廊での個展に出品した、山田純嗣のこれまでで最も大きな作品が
愛知県美術館で開催中の「アイチのチカラ! 戦後愛知のアート、70年の歩み展」で展示中。

この展覧会は愛知県美術館所蔵作品を下記5章に分けた、コレクションによる企画展です。
〈1.戦後愛知画壇の黎明〉〈2.三芸術大学の開学〉〈3.戦後愛知の日本画〉
〈4.戦後愛知の版画〉 <5.愛知のモダン&コンテンポラリーアート〉

・・・山田作品は出品リストの種別では[版画]として分類されていますが、
展示場所は奈良美智、小林孝亘、染谷亜里可、安藤正子、坂本夏子等と同室の天井高のある壁面に1点だけで展示されていました。
山田さんの作品は、自作ですら隣り合う作品によって見え方が変わってしまうので、
どのように展示されているかという危惧を一蹴する素晴らしい展示と場所に、しばらく堪能、これまでの代表作だと再認識。

(美術館の許可を得て撮影・ご紹介しています)

山田純嗣「(11-6)GARDEN OF EARTHRY DELIGHT 」201-12
ポリコートパネルに印画紙、樹脂、パールパウダー、インタリオ・オン・フォト 220×379cm



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2014年春、当画廊での初個展を予定している設楽知昭(シタラトモアキ)のペインティング作品
その自由な筆致・色彩は、絵画の可能性、描くことの楽しみ、文字にならない絵画詩など
様々な事を感じさせてくれます。


設楽知昭「火口」2012 「空と炎」2011 油彩・キャンバス

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戦後の愛知県所縁の重要な作家達を紹介、地域性・独自性も含め大変面白いコレクションによる企画展です。
北川民次、中村正義、星野真吾、荒川修作、奈良美智、小林孝旦等の近代~現代美術の作家達の秀作や、
鈴木幹二、野村博など、愛知ならでは未知の版画家も丁寧に紹介されています。
美術館コレクションの目玉でもある、クリムト「黄金の騎士」、ピカソ「青い肩かけの女」他、
国内屈指の西洋絵画の名作を来館者が身近に感じるような小部屋に展示させ、
現代に近づくほど広いスペースに展示させる逆転の発想は賛否のわかれるところかもしれませんが
私はとても面白い見せ方だと思う。是非、再訪したい。

「アイチのチカラ!戦後愛知のアート、70年の歩み」
愛知県美術館 2013年11月29日(金)-2014年2月2日(日)

時間:10:00-18:00 金曜日は20:00まで (入館は閉館30分前まで)
休館日:毎週月曜、12/24(火)、12/28-1/3、1/14(火)
(12/23(祝)、1/13(祝)は開館)

愛知県美術館〔愛知芸術文化センター10階〕
〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2
TEL 052-971-5511(代) FAX052-971-5604
地下鉄東山線・名城線「栄」駅/名鉄瀬戸線「栄町」駅下車、オアシス21連絡通路利用 徒歩3分