池田満寿夫と3人の黒いヴィナス【成田朱希/さかもと未明/小林美佐子】

当画廊では命日月3月に池田満寿夫オマージュ展を例年、開催しています。池田と長野高校同級生だった画廊会長・荒井一章は今日、熱海にある池田満寿夫のお墓参りに行く予定です。
1997年3月8日急逝されてから没後19年がたち経ち、亡くなってから美大生となる方が出てくる時代となりました(急逝された1997年に多摩美術大学教授として若い才能を育てる予定でした)
昨年からのオマージュ企画では、生前の池田と親交のなかったアーティストとの共演企画を開催しています。今展の3作家もみな、オマージュ作品を制作し自作とともに並ぶ池田芸術を、ご来廊者とともに楽しんで頂いています。

【展示風景:さかもと未明】

インクジェットに手彩で制作した(左から)クリムトと池田満寿夫へのオマージュ作品。
今企画への参加依頼をして数日後、緊急入院。心配していたところ病室のベッドからこの2点のエスキースが送られてきた。
点滴を受ける自身を撮影しリスペクトする名画の顔にモンタージュさせた。


下:池田満寿夫60年代初期リトグラフ
左上:さかもと未明のドローイング
右上:さかもと未明のオマージュ池田満寿夫作品・プリント(池田リトの女性を男に差し替えたモンタージュ)


ドライポイント作品。

 

【展示風景:小林美佐子】

今展出品の新作。
池田満寿夫自叙伝『思考する魚』のタイトルに惹かれ、この2点の新作タイトルに用いた。


ご本人

 


出品を依頼した2ヵ月半ほどの間に池田満寿夫オマージュ作品(つまり最新作)を6点も制作頂きました。どれも内容の深い秀作揃い!

【展示風景:成田朱希】

今企画(MASUOエロチカとのコラボ)初めに依頼したのが成田朱希。中央の3点は今展の為の新作ドローイング。
両脇の裸婦は第40回人人展(3/2~3/8東京都美術館)出品作。この展示は「人人展」終了後の3/10から完成した。
※画面下:10代でデビューした成田の恩師・美術評論家ヨシダヨシエ氏の資料小展示(ヨシダ氏は2016年1月永眠。)


ご本人


女性が描くエロス・・・成田朱希の画(え)力が近年、益々パワーアップしています。特に今回のドローイング線描は凄いものがあります。