「藤田典子展 “quickening room”」
nesting 2015 エッチング 240×200mm
★ 作家在廊日 : 7/10、11、25、8/1
愛知芸大大学院博士過程在籍中の版画家・藤田典子による当画廊初個展「quickning room」を開催します。ほぼ点描(銅版画・リトグラフ)のみで制作し、頭の中のイメージを点や線へ置き換える行為の集積によって空想上の理想郷が作品となります。「…非現実世界を版に刻む行為と、暗いお堂の地下空間を数珠をたよりに手探りで通り抜ける《胎内めぐり》は似ている…」。今展では《胎内めぐり》をテーマに展示空間全体で空想世界を表現します。新作を中心に20点程の展示となります。
個展「quickning room」アーティストステートメント
頭の中からイメージのディティールを少しずつ取り出し、点や線へ置き換える行為の集積によって、空想上の理想郷を現実世界へ描き出しています。
刷り取られた点や線は紙上で有機的に蠢き合い、新たなイメージの世界を作り出します。それはまるで生まれる前の胎内世界のようでもあります。
今展覧会では「胎内めぐり」をテーマに、展示空間全体で内的空想の世界を表現します。
「胎内めぐり」とは、明かりのないお堂の地下空間を菩薩の胎内に見立て、壁に張り巡らされた数珠を頼りに通り抜けることで、心の生まれ変わりを体感できるというものです。
この暗闇の中を手の感覚のみで進む行為は、不確かな非現実の世界を手で版に刻む行為と似ています。
今展覧会が、空想世界をめぐる疑似体験の場となれば幸いです。
藤田典子 2015年7月
【Artist Booklet vol.1 NORIKO FUJITA 】オンラインショップにて発売中!
「お天気でなによりー伊藤亜矢美展」
木版、木彫、手彩色によるオブジェ(11cm~30cm) 左から:「お天気でなによりサン」、「照れ屋」、「小さい花(3点)」、「お天気でなによりチャン」、中央後ろ:「そよ風」
★ 作家在廊日 : 7/10(金)、11(土)、8/1(土)
「天気が良いだけで、なんだか嬉しく元気になるって、素敵だなあと思います。」
木版画家・伊藤亜矢美による当画廊4年振りの個展。優しい色彩による木版画を立体作品に貼付し手彩色を施したオブジェ・木版画・モノタイプなどの新作を出品致します。(当画廊の小展示室での展示となります。)同じく大阪出身の「藤田典子展」と同時開催となります。
伊藤亜矢美 略歴