オープニング企画展より

光景–時には空で泳ぐように…
The Scene—Sometimes swim in the sky…

いつかみた場所。いつも居る場所。時を経て変わってゆく風景… 思いもよらず、失ってしまう風景
私たちは、意識せずとも私たちのいる場所の記憶を積み重ねている。
いつも。どこでも。何処に居ても、それぞれの「懐かしい」風景がある。
そして、どんな場所に行っても夕焼け空を眺めていると、「懐かしさ」が込み上げてくる。
それは、きっと、目の前の夕焼けを通して自分自身のやわらかな記憶といつの間にか交信しているからだろうと想う…
そんな、それぞれの記憶にほんの少しでも呼び覚ますことができるようにと、ちょっぴりファンタジーの世界を作品に込めました。


藤田夢香「光景―時には空で泳ぐように…」
上:LED点灯前/下:LED点灯後

 

1976~ 東京生まれ 千葉県在住/美学校にてシルクスクリーンを始める。主にシルクスクリーン手法でのモノタイプを発表している。南フランスCAGNES・SUR・MERにて「JAPAN VISIONS CONTEMPORAINES」展参加、洋画商協同組合青年部企画「FIELD OF NOW 2002 彩色健美」推薦出品、「The Allure of Contemporary Japanese Prints」(ワシントンD.C.)ほか。