柳原翔 (ITエンジニア・美術コレクター)
「卵夢」
踊り狂うビュランの線、その中で静かに眠る男。
眠りは表象的な死とも取れる。夢は精神の奔流で、その怒涛の中にある一欠片の静謐さに精神から切り離された場所にある崇高な美を感じた。
「風の遺跡」
風が石に刻みつけた文様の中に宿る数多の記憶。溶け落ちる記憶。
瞬きをすれば消えてしまいそうなその情景は、いつか浴びた海風の香りを嗅いだ時のように、透過した望郷に色彩を与えてくれた。
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