設楽知昭 「水仙の咲く人形劇場」
2014 oil and encaustic on canvas 803×652mm
人形浄瑠璃は人形を操る人が見えていても、襖のなど黒子が開けるのが見えたとしても、いつのまにか舞台に取り込まれて、夢中になって私は見ています。私は舞台に強く惹かれます。その舞台装置やそこに出入りする人形や人に強く惹かれます。舞台に川が流れていたとしたら、海が果てしなく広がっていたとしたら、青空があり夜が来て星も瞬く──そのような虚構に私は取り込まれて夢中になっているのです。
見るということは夢中であるとも思うのです。生きていて夢中になって見ている。