渡辺 千尋|Chihiro Watanabe

「無辺」
2007 エングレービング 215×295㎜ ed.50

 

1944 東京都杉並区生れ。1949年長野県上田市へ転居、1954年長崎市へ転居
1963 桑沢デザイン究所入学に伴い上京するまで長崎で過ごす。
舞台照明、装置デザインの仕事を経て、グラフィックデザインをてがける一方、油彩・水彩・エナメル・アクリル・ペンなど様々な技法で絵画作品を発表
1978 銅版画を始め、ビュランに出合う 東京版画研究所に通う
1985 この頃から、銅版画による線の表現に惹かれ、エングレーヴィングの技法を研究
1988 『象の風景 渡辺千尋銅版画集』(用美社)発行
1993 〈象の風景〉シリーズがチェコ国立美術館に買上げ収蔵される
1994 長崎トンチンカン人形作家・久保田薫の評伝『ざくろの空-頓珍漢人形伝』で(第一回蓮如賞受賞)、日本ペンクラブ会員になる
1995-99  「トンチンカン人形 久保田薫の世界展」開催(長崎市、佐世保市、東京、広島市、呉市、長崎原爆資料館)開催のかたわらトンチンカン人形の収集を続ける *2001年長崎市にトンチンカン人形寄贈、市内の旧香港上海銀行長崎支店記念館に常設展示される
2001 《セビリアの聖母》復刻を綴った『殉教(マルチル)の刻印』で 《第8回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞)
2002 有家町(‘06から南島原市)主催 「セミナリヨ版画展」審査員(*~2007年迄毎年、09年も務める)
2005 カラーメゾチント作品〈長崎〉シリーズが長崎純心大学博物館に収蔵される
2007 原爆爆心地問題に取り組んだ「グラウンド・ゼロ・モニュメント」試案を発表
2009 永眠

 

●主な個展

2014. 「渡辺千尋展”象の風景、ふたたび。”」 (不忍画廊 1.15-2.8 東京))、「渡辺千尋展」(長崎県美術館 3.14-6.8)
2013-14 「渡辺千尋 復刻の聖母」(練馬区立美術館11.30-2.9)
2011 「渡辺千尋回顧展(第10回記念南島原市セミナリヨ版画展にて)」(南島原市ありえコレジョホール・長崎)
2010 「渡辺千尋回顧展—西坂の丘から—」(ナガサキピースミュージアム)、「渡辺千尋回顧展 PART 1 2010」(松明堂ギャラリー・東京)
2007 「渡辺千尋銅版画全行程展」KTNギャラリー(長崎)、「渡辺千尋油彩画展」(ぐみの舎・長崎)
1998 「物神 渡辺千尋油彩画展」(松明堂ギャラリー・東京 *2001、2004年も個展開催)、復刻した《セビリアの聖母》をセビリア大聖堂とローマ法王に献上
1996 長崎県・有家町の依頼により16世紀末びキリシタン銅版画《セビリアの聖母》を復刻、「渡辺千尋銅版画展」(松明堂ホール・東京)
1989 ポーランド(クラクフ、ワルシャワ)、チェコ(プラハ)などで個展開催、「渡辺千尋銅版画展 象の風景」(みゆき画廊・東京)、(ぐみの舎・長崎)等
1985 銅版画個展(ギャラリーポエム・吉祥寺)
1983 ドローイング個展(ギャラリーポエム・吉祥寺)
1967 「エナメル画の個展」椿近代画廊(新宿)*1967年も油彩・リキテックスの個展

●主なグループ展

2016 「ビュランに捧ぐ…渡辺千尋と門坂流」(不忍画廊 1.12~2.13 東京)
2014 「所蔵名品展Ⅱ~新収蔵品を中心に(仮)」(平塚市美術館)
2012 「2011年度 新収蔵作品展」(町田国立国際版画美術館)
2011 「東京版画研究所-40年のあゆみ-展」練馬区立美術館
2010 「渡辺千尋・原之夫回顧展」(雲仙ビードロ美術館)
2007 「門坂流・渡辺千尋 銅版画エングレーヴィング世界の2人展」 (松明堂ギャラリー・東京)
2006 「門坂流・渡辺千尋 銅版画エングレーヴィング世界の2人展」 (タイピント画廊・長崎)
2005 「新収蔵展」町田市立国際版画美術館.「アートフェア東京」東京国際フォーラム
2002 「線の迷宮-細密版画の魅力」目黒区美術館(東京)
1981 「第49回日本版画協会展」(東京都美術館)に《象の風景「Kダム地区」》出品
1980 「みどり、自然、木々への憧れ展」長野県伊那文化会館
「第48回日本版画協会展」(東京都美術館)に《極私譚―風の棲家》出品
1979 「第47回日本版画協会展」(東京都美術館)に《奇妙な珍客》《懺悔の夢景》出品(奨励賞受賞)、「新人推薦展:磯見輝夫 浦江妙子 渡辺千尋」養清堂画廊(東京)

●収蔵美術館
チェコ国立美術館、長崎県美術館、国立国際美術館、練馬区立美術館、町田市立国際版画美術館、平塚市美術館、茨城県立美術館、福岡市立美術館、長崎純心大学博物館 他