会場記録:橋場信夫展 -マンダラ 素粒子力学と仏教の邂逅-






作品と橋場さん。作品のスケールがよくわかります。

作品についてスタッフにレクチャー中。

まず、ドット(素粒子)の大きさを9mmと決めた。次にグリッド(帝釈天の網)の間隔を、ドットの直径と黄金比になるように15mmと決めた。したがって、15mmのグリッドの交点に9mmのドットを置くか、置かないかで作品が成立する。さらに、ドットを置く=1、ドットを置かない=0とすれば二進法=コンピュータ言語となるのだ。このアイデアは、私をわくわくさせた。
私は、毎日のように方眼紙にスケッチをし、粘土をひとつひとつ指で丸めてはキャンバスに置いていった。
「小さなドットを、ある規則性を持って配置すると、そこに芸術世界が生まれる。それを指揮するのは美である」と。
また、こうも思うのであった
「ある単位を並べて意味を持たすことは、人間が絵を描くことの以前からあった創造の根源ではないだろうか」と。

橋場信夫(作家ステートメントより抜粋)


神的なものをテーマに制作を行う彫刻家の佐々木誠氏の作品。橋場さんのテーマとも通じるところがあり、本展に出品をお願いしました。

橋場さんとは10年前から親交のある作家、田沼利規氏の作品も合わせて展示