池田満寿夫と3人の黒いヴィナス【成田朱希/さかもと未明/小林美佐子】

池田満寿夫の芸術を語る上で欠かせないエロス。

『エロスと創造のあいだ』(ヨシダヨシエ著・‘86展転社)のヨシダとの対談の中で「(抜粋)…裸体画はアカデミックな世界では氾濫しているが、キュビズムの視点を通ったセザンヌ、ピカソ以降のモダン・アートの世界で裸体画の範疇は小さくなってると考え、あえて裸体をテーマに選んだ…」と語っている。改めて初期から晩年までの作品の中の女性たちは、動きはあるが無表情で匂いも感じない。
今展は池田満寿夫の初期から晩年までの様々な手法・スタイルで描いた裸体画と、画廊がセレクションした3人の現代女性作家を組合わせたオマージュ企画となります。【池田満寿夫】(1934~1997)/1960~1980代のドライポイント、メゾチント、リトグラフ、写真など10点・【成田朱希】(1966~)/新作、彩色ドローイング、春画など10点・【さかもと未明】(1965~)/池田満寿夫へのオマージュ作品、版画家として本格デビュー展。10点・【小林美佐子】(1985~)/池田満寿夫へのオマージュ新作、近作など10点
2016年3月1日(火)~26日(土) 日祝休廊 11:00~18:30
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